蒼井優さんと結婚して、何かと話題になる南海キャンディーズの山ちゃん。
その山ちゃんが書いた「天才はあきらめた」読んでみたらとんでもなく名作でした。
その内容を紹介していきます。
●結論:「天才はあきらめた」が名作の理由
①【嫉妬や悩みを抱えやすい弱い自分を正直に認め、前泥くさい地道な努力を肯定してくれる、前向きにしてくれる】内容となっています。
② 自己啓発系に多い、極めて優秀な方のストーリーではなく、人間らしい等身大の山ちゃんが描かれている。物語への共感をしながら、面白い山ちゃん語録がまた一段と読み手に伝えたいことが明確に伝わってくる。
③ 私たちは成功・活躍している人の「結果」しか見ていないことが多い。成功・活躍している人たちがどれだけ「過程」に時間を割き、どれだけ努力をしてきたか、改めて気付かせてくれる。
自分の弱さはなんとなく把握はしている。
でも正直に認められないという方は、山ちゃんのまさに人間っぷりらしい表現が盛りだくさんなので、共感の嵐だと思います(僕はそうでした)
実際に「天才はあきらめた」で共感した、学んだ部分を今回はピックアップして紹介します!
「天才はあきらめた」の発行部数は?

お笑い芸人さんは本を出版されるのは最近では珍しくもなくなってきましたよね。
ピースの又吉さんは芥川賞受賞の「火花」を生み出していますし、普段お笑いをやっている芸人の作品だからこそ、新たな一面を知れて興味が湧きますよね。
では、山ちゃんの「天才はあきらめた」はどのように評価されているか、発行部数の観点からみたいと思います。
南海キャンディーズ・山里亮太さんの著書『天才はあきらめた』(朝日文庫)に、結婚会見後注文が殺到し、会見翌日の6月6日に8刷3万部、6月10日に9刷2万部と、わずか5日間で立て続けに重版が決定。累計18万部を突破しました。重版分は「祝・ご結婚」特別帯で出荷します。
山里亮太エッセイ『天才はあきらめた』5日間で5万部の大重版で、18万部突破!喜びのコメントも発表 株式会社朝日新聞出版
蒼井優さんとの結婚を機に、重版が次々決定し、6月時点で18万部発行しています。
一般的にベストセラーは10万部からと言われています。
「天才はあきらめた」は発行部数観点からも、大勢の読者の方に認められている作品になっているようですね!
「天才はあきらめた」の感想

ツイッターで「天才はあきらめた」を検索してみたところ、こんな感想がありました。
多くの人が山ちゃん独特の表現(劣等感は最高のガソリン等)に印象が残り、努力の過程に感銘を受けている方が多かったです。
活躍している方の陰には、人には見せないだけで誰よりも努力をしているということが「天才はあきらめた」では分かるんです。
我々は「結果」しか目にいかないけど、「過程」がどれだけ重要かを気付かせてくれる本がこの「天才はあきらめた」です。
「天才はあきらめた」の名言

それでは私の完全なる主観で選んだ「天才はあきらめた」の名言を紹介していきたいと思います。
①: 些細なことを自信にする
「どんな些細なことでも 、小さい自信を張り付けていく 。それを繰り返していくと 、結構立派な張りぼてが作られていった 。 「張りぼての自信 」の完成 。この張りぼての自信は 、 「俺なんて … … 」というあきらめさせ界のスーパーエースの攻撃も見事に跳ね返し続けて 、お笑い芸人への夢に向かわせてくれたのである。」
—『天才はあきらめた (朝日文庫)』山里 亮太著
http://a.co/hnWJxTa
自信がない人は些細な成功をしても「大した成功ではないよな」と思う方が多いのではないでしょうか。
でも山ちゃんは「天才はあきらめた」の中で、その些細な成功こそが、夢を諦めさそようとする悪魔の自分を跳ね除けてくれると言っています。
それにしても「あきらめさ世界のスーパーエース」という表現がまた秀逸ですよね笑
②: 全てのことを目的に意味づけする
「当時 、僕は全ての行動に 「お笑い芸人になるために 」という意味付けをしていた 。本来なら遊びとしてカウントされる映画観賞も 、見終わったあとにノ ートに気に入った言葉と 、その言葉をどこで使ったらおもしろいかをメモして役に立てようとした 。そうしたら罪悪感も消えるし 、むしろ自分を褒めたくなった 。」
—『天才はあきらめた (朝日文庫)』山里 亮太著
http://a.co/hnWJxTa
山ちゃんの凄いところは「圧倒的な目的意識」があったことだと思います。
その「圧倒的な目的意識」があったからこそ、良いことや悪いこと全てのことを意味づけして、「お笑い芸人になるため」と統合することができました。
「将来のキャリア」と「現在のキャリア」を結びつけるということは以前、下記の記事で書いたので読んでみてください!
③: 自信貯金をコツコツと貯めていく
「俺 、こんなときでもお笑いのためにやってる !俺って偉くない ? 」と 、自画自賛で自信を貯金できた 。ただ 、やみくもにこじつけずに 、ちゃんと納得させる結び付け方と成果を手にしなきゃいけない 。自分の行動をしっかり目的に結び付けて 、褒めてあげる 。この小さな繰り返しは大きな自信になった 。」
—『天才はあきらめた (朝日文庫)』山里 亮太著
http://a.co/3o5ekx7
「今でもこの自信貯金の癖はしみついていて 、電車で喋っていたら後ろの女の子が笑っていたな 、とか 〔中略〕。そのときは謙遜しているが 、張りぼての自信銀行 ・山里支店にはしっかりと貯金されている 。」
—『天才はあきらめた (朝日文庫)』山里 亮太著
http://a.co/3o5ekx7
「その貯金を 、目標に向かう途中で 、壁にぶつかるたびに使う 。僕の前に頻繁に壁が建設されるのは 、例えば 「天才 」の存在に畏怖してお笑いに向いてないと思い知らされるとき 。〔中略〕こういう 「自分って駄目なんだなぁ … … 」という無駄な悩み時間をスタ ートさせてしまいそうなとき 、この貯金をちょっとずつ崩して自信を保っている 。」
—『天才はあきらめた (朝日文庫)』山里 亮太著
http://a.co/3o5ekx7
ここのパートは引用が長くなってしまいましたが、私が最も好きなパートなので紹介させてください!
「天才はあきらめた」を読んで思ったことは、山ちゃんは下記のように、非常にエネルギッシュかつハイスペックな人間なのです。。。
●あらゆることをゲーム化することがめちゃくちゃうまい。
●感情や情報のメタ認知能力に優れている。
●一喜一憂するが、感情コントロールに優れており、負の感情を必ず努力のエネルギーに変換することができる。
少しでも良いことがあれば、自画自賛し自信貯金に貯める。何か上手くいかないことがあればその自信貯金から差し引く。
山ちゃんは常にこのゲームをやっているので、一喜一憂はするが、自信貯金が減らないよう必ず努力をすることを怠りません。
前回の記事「仕事が楽しくない。20代の仕事の悩みを解決する成功思考法」で曽根哲人さんを紹介しましたが、あの方も事象をゲーム化して捉えています。
④: 落ち込む癖があるなら、落ち込む時間を短くする
「僕は 、くよくよタイムを短くすることがいかに大事かを自分に言い聞かせた 。このくよくよタイムを早く終わらせられるほど 、 「自分はスゴイ ! 」と褒めてあげられた 。そしてその勢いで簡単な作業をやる 。すると普通にこなすより頑張ってる感が出て 、ご機嫌で作業ができた 。自分の中でこのル ールはとても役に立った 。」
—『天才はあきらめた (朝日文庫)』山里 亮太著
http://a.co/7SmOnxL
山ちゃんは素直に自分の感情と向き合う天才だと思っています。
自分の細かな感情と向き合い、その上でどのような対処をすれば物事がうまく運ぶのかゲーム化して考えています。
今すぐにでも真似したいですよね、この「くよくよタイム」を短くするという習慣。
⑤: 逃げ癖が起きる瞬間は成長のヒント
「今でも時々 、脳内にはありとあらゆる過去の自分の失敗や 、他人の成功などを引っ張り出してはゴ ールを目指さないように囁いてくる 〝逃げさせ屋 〟が現れる 。そいつが頭に出てきたときには 、シンプルに 「うわ 、逃げさせ屋が来た 。じゃあこれを無視したら何者かになれるんだ ! 」と声に出して 、作業に取り掛かる 。これで倍進んでいけた」
「現実逃避とかいう 、もっともらしい言葉になって奴らが襲ってきてもとにかく無視 。そして 、何かのための前向きなことを考える 。仕事をするまでは行かなくても 、前向きな予定だけでも立てる 。」
—『天才はあきらめた (朝日文庫)』山里 亮太著
http://a.co/2NlK5wd
「天才はあきらめた」の中でも、2番目に好きなパートです!
逃げ癖というのは誰しもが少なからずもっているものだと思います。
だからこそ、大事なのは逃げ癖を無くすことよりも、逃げ癖が発生した際にどのような対処をするかということの方が遥かに重要じゃないでしょうか。
頭の中で逃げようと思った際は成長のヒントだね!
(勿論、職場関係が劣悪だとか本当に逃げないと行けない状況もあるかと思います😓)
「天才はあきらめた」:山ちゃんは努力の天才だ

「天才はあきらめた」を読んで思ったのは、山ちゃんは努力の天才ということ!
「とりあえず自分の好きな芸人さんのネタをひたすら書き起こすことをやってみた 。例えば当時 、大好きだった爆笑問題さんをテレビで見て 、そのしゃべりを必死に書いた 。ダウンタウンさんの番組で自分の笑ったところで止めて 「今なんでおもしろいと思ったか 」をノ ートに書いた 。おもしろい人のエピソ ードを真似してやってみたり 、ある先輩が辞書を読んでると聞いたので 、辞書を読んで言葉数を増やしてみたりもした」
—『天才はあきらめた (朝日文庫)』山里 亮太著
http://a.co/dbBYLZE
「しかし 、それ以外の人はこの世界に向いていないという答えを出すと 、その瞬間にそれは 「サボる理由 」に変化してしまう 。だから必死でその答えを無視するために 、逃げるという選択肢なんて思いつかないくらいの努力をしようと思った 。とはいえ努力の仕方がわからないから 、とにかくシンプルに与えられていることを全力でやるしかない 。授業は毎日出るのはもちろんのこと 、人気講師のネタ見せはまだ学校が開く前から来て入り口の前に並び 、一番に見てもらいダメ出しをもらって 、他のコンビがネタをやっている最中もずっとダメ出しされたことを書いたノ ートを見ながら新しいネタを書き 、終わりとともに今書いたネタの質問を先生に聞きに行った 。それをメモして帰り道にいつものネタ合わせをしている場所へ行き 、ネタ合わせをした 。」
—『天才はあきらめた (朝日文庫)』山里 亮太著
http://a.co/4bXEw4c
私たちは、芸人さんは元々面白い方々だろうという表面的な認識な元、テレビを観ていることが多いのではないでしょうか。
「天才はあきらめた」の上記の文章をみると、山ちゃんは売れるべくして売れましたよね!
山ちゃんが芸人でなくとも、一般的なビジネスマンだったとしても確実に成功しているのではないでしょうか。
周りの人を見渡しても、社会人でここまでやる人はなかなかいないよね💦
山ちゃんは【努力の天才で、成果を出すべくして成果を出した】
「天才はあきらめた」は絶対に読んでほしい1冊

「天才はあきらめた」は絶対に読んでほしい1冊です!!!!
騙されたと思って、1回読んでみてください!!
今回紹介をしたのは「天才はあきらめた」のごく一部になります。
正直まだまだ紹介したい部分がありましたが、後の残りは是非お手元に「天才はあきらめた」を取られて読んでみてください!!